『オート麦』 …栽培場所:秩父郡長瀞町(F&F)
和名:カラスムギ、燕麦
科名:イネ科
使用部位:種子が完熟する前の開花後の花頭(オートストロー)、葉
主要成分:アルカロイド、ステロール、フラボノイド、ビタミン、ミネラル…等
作用部位:神経系
おもな薬効:神経機能の改善、栄養補給、抗炎症作用
オートストローは、恒例の動物や衰弱した動物に最適の神経系強壮剤で、多量のタンパク質やビタミン、健康維持に欠かせないカルシウムやマグネシウム、鉄、銅、亜鉛などのミネラルを含んでいます。
さらにアルカロイド類やステロール、フラボノイドなどの成分も含まれています。
作用は安全で、気持ちの高ぶりや落ち込みを調整し、精神、神経系統を正常にします。
たとえば、適量を慢性神経過敏症の動物に与えると鎮静作用を発揮しますが、衰弱した動物に与えると神経系を刺激する作用があります。
消耗しきった動物やうつ病の動物には、オートストローのティーやチンキが良いでしょう。
さらにオートストローの神経伝達系統の改善作用は有名で、てんかんや不安感による震え。麻痺やけいれんなどの症状に効果があり、頻繁に使われています。
鎮静剤や麻痺薬投与後のからだに栄養を与え、神経機能強化にも適切な強壮ハーブです。
乾燥オートストローのティーは消化吸収が早く、犬や猫の食餌に直接注いで栄養を補給します。
うさぎにはそのまま食餌として与えます。
【生オーツ・乾燥オーツの葉っぱ】
季節限定で、販売いたします。
【オートストローのティー】
Teaはシリンジで飲ませるか、器に入れて飲むのであればそのまま与えて大丈夫です。
【オートミール】
穀物として市販されている袋入りのもの(オートミール)を使用することもできますが、生のオート麦のほうがはるかに優れた強壮作用があります。
しかし、生のものを与えすぎると興奮してしまうことがあるので、気を付けましょう。
(写真の量では多すぎです)
毎回の食事に加えるときは人差し指と親指で軽くひとつまみを1日2回。
※グルテンフリーのオートミールでも、アレルギー反応が起こることはあります。
そもそも、食物アレルギーは食品の成分(特にたんぱく質)に対して免疫が過剰に働くことで起こる炎症です。なので、たんぱく質を豊富に含むオートミールでも、アレルギー反応を示す場合はあります。
【代替えと補助】
うつ病には、まず動物の食餌を変えてみましょう。
それでも変化がなければ、オートストローにセントジョンズワートやパッションフラワー、カモミールを加えて与えます。
てんかんの治療は、オートストローにスカルキャップやバレリアン、カバカバなどを組み合わせます。
麻酔薬や鎮静剤の治療をした後の動物の回復には、疲労回復効果や利尿作用のあるハーブをオート麦と併用して、血液浄化、栄養補給、全身の老廃物の排泄を促します。
レッドクローバーやダンデライオンの葉、アルファルファ、ガーリック、ネトルなどがよいでしょう。
継続的に神経系のサポートが必要な恒例の動物には、特にネトルやレッドクローバー、アルファルファ、スピルリナを併用します。
【注意】
オートストローの過剰摂取は、興奮や嘔吐を引き起こす可能性があります。
その場合、動物に与える量を減らしてみてください。