【ご挨拶とお知らせ】オーナーからのご挨拶と大切なお知らせ
ハウスオブラビットの大切なお客様へ
2021年11月2日、今日はハウスオブラビットの25回目の誕生日です。 25年前、オープンは雨の中でした。 関東初のうさぎ専門店が生まれた日に、思っていた以上に
うさぎ愛好家が来店してくれたことに驚きと喜びが隠せませんでした。 小さな小さな店内はあっという間にうさぎ愛好家であふれ、 身動きが取れない状態。 今日から、もっともっとうさぎのことを学び、 多くのうさぎ愛好家達に
伝えていきたいという野心が芽生えたのも、この日でした。 人により25年の長さの計りは違います。 私にとっての25年は、山あり、谷あり…谷あり、山あり…谷、 谷、谷、そしてまた山に登る。 道もくねくね、寄り道は何度でも。 気が付けば、一度通った道に戻っていたり。 愛溢れる時間であったり、辛く厳しい時間であったり。 その、道のりの中で、 何度うさぎやお客様の背中を見送ったことでしょうか。 数え切れません。 改めて申しますと、 私にとっての25年の道のりは長かったと思っています。 2017年11月に、 ハウスオブラビットは店舗内とスタンスのリニューアルをしました 。 「ピンクの外装のアメリカンカントリーな店内」から
「くすんだグリーンの外装のナチュラルな店内」への変更 「うさぎ専門店」から「うさぎトータルケアショップ」への変更 「うさぎの販売をするお店」から「うさぎの販売をしないお店」 への変更 リニューアル時には、3年後の2020年11月2日に、 大切なお知らせをすることも決めていました。 しかし、昨年の春からのコロナの影響により、 1年間先延ばしになってしまいました。 今回、 先延ばしになっていた大切なお知らせをさせていただくこととなり ました。 長きにわたり、ご愛顧いただいておりましたが
今日から5年後の30周年をもちましてハウスオブラビットの営業を終了させていただきます。
5年も先の話なんて、告知が早すぎるのでは?というご意見もあるかと思います。 繰り返し、繰り返しスタッフとも話し合い考えて出した答えです。 リニューアルから10年後の「 閉店までに私たちがやるべき3つのこと」 はすでに始まっています。 ひとつめに、 ハウスオブラビットが生み出してきたうさぎのグルーミング& ケアのLessonです。 当店をご利用していただいている飼い主様に自信をもって愛うさぎ と向き合ってほしい。 たとえ、ハウスオブラビットが姿を消しても、 飼い主様の手にこの技術が受け継がれ
生かされていきますようにと願いを込めて真剣に取り組んでいます。 ふたつめに、うさぎの大切な栄養源ともなる、 野草についての知識の向上です。 昨今、 なにもかもサプリメント化された栄養補助食品が普及しています。 上手に使っていけば何とも楽な栄養源ではありますが、 本来うさぎが何を欲しがっているか、 何からその栄養や薬効を得ているのかを、 身近でポピュラーな野草である
タンポポやオオバコから知っていただける、 2013年からオリジナルで始めた「 秩父の森からの贈り物シリーズの野草」。
たくさんの闘病うさぎ達を見送ってきた中で、復活の第一歩となるのは野草でした。 そして、旅立つ最後まで口にしてくれるのも野草でした。
2019年に私が秩父に移住したのも、現地の方々の高齢化により、 この野草たちの供給を止めるわけにいかなかったからです。 店主自らが摘み、洗い、天日干し、 パッケージしていますというフレーズで
興味を持っていただき、さらにその葉っぱの効果や栄養に着目していただき、 自分のうさぎには、 どの葉っぱが有効かを考えていただくきっかけとなっていただける ように
お届けしていきたいと思っています。 こちらも、閉店までの5年間、ショップでのケア時や秩父からの生配信にて本格的に行っていきた いと思っています。 みっつめに、新規メンテナンスの顧客数を増やさないこと。 これが一番辛いし、厳しいです。 持ち前のお節介さが、 終わりを先延ばしにしている原因の一つかもしれません。 事実、いまだに、 すべての新規の方にお断りできていない状態です。 この「大切なお知らせ」を機に、 イベント後からしっかりと実行していかなければなりません。 不慮の事故等で、突然の閉店になるわけではなく、 閉店までの道のりが計画的であるのに、 大切な告知をしないのはお客様に大変失礼なことだと思っています 。 うさぎとのお別れの時までご利用してくださるお客様がほとんどの 当店では、「曖昧」は許されません。 残りの5年のお話はしっかりとさせていただいた上で、 それまでの間、 自分のうさぎを預けるかを決めるのはお客様であると考えています 。 今回のこの告知で、 お客様の心も揺れ動いてしまうかもしれません。 お店は閉店に向かっていますが、 その後のことを何も考えていないわけではありません。 今までと変わらず…とはいかないでしょうが、 最後まで応援していただけたら幸いです。 ハウスオブラビット店主 鷲見美紀